事業継続計マネジメントシステムの認証規格であるISO22301は、通常の防災や危機管理とは少し違い、災害が発生した際でも事業を停止させないことを目的とした規格です。緊急事態が起こってしまったあとの対策を決定していきます。
■認証取得のメリット
ISO認証後は、HPや名刺、会社案内等に認証番号やロゴを掲載することができます。
その表示により、「当社は事業継続に真剣に取り組んでいるため、災害や事故等の緊急事態が発生しても、簡単に事業を停止することはありません」とアピールすることができます。
事業継続を宣言することは、自社の売上はもとより、取引先へも大きく影響しますので、ISO22301を取得している企業は、「災害時でも仕事をしてもらえる取引先」として安心していただけるはずです。
■適用範囲
ISO22301の認証は事業単位で取得します。
通常のISOでは、拠点、事業所等の範囲で実施しますが、ISO22301では、どの事業を核として継続していくかが重要になりますので、単位は「事業」になります。
■内容(構築→運用→審査)
・事業継続方針の決定
・責任・権限・体制
・現状把握(業務、流れ、仕入先、販売先、委託先などの把握)
・ビジネスインパクト分析(災害などの影響度を知る)
・優先業務、復旧許容時間などの特定
・リスク分析
・事業継続計画検討
・BCP文書作成
・BCPテスト(教育・演習)
・有効性の評価
・改善見直し(マネジメントシステム導入)
・ISO認証取得
■期間
:6ヶ月
■費用
:小規模事業所 660,000-(税込)〜
(小規模)
・事業所数:1〜2箇所
・事業数:1事業
・従業員数:50名まで
※コンサルティング費用は事業所数・事業内容・従業員数によって変動します。
お客様の事業の内容、現状等をお聞きした上でお見積もりさせて頂きます。
■規格
P:Plan(計画) D:Do(運用) C:Check(点検) A:Action(改善)
1. 適用範囲
2. 引用規格
3. 用語及び定義
4. 組織の状況 (P)
4.1 組織とその状況の理解
4.2 利害関係者のニーズ及び期待の理解
4.3 マネジメントシステムの適用範囲の決定
4.4 事業継続マネジメント
5. リーダーシップ (P)
5.1 リーダーシプ及びコミットメント
5.2 経営者のコミットメント
5.3 方針
5.4 組織の役割、責任及び権限
6. 計画 (P)
6.1 リスク及び機会に対応するための処置
6.2 事業継続目的及び達成計画
7. 支援 (P)
7.1 資源
7.2 力量
7.3 認識
7.4 コミュニケーション
7.5 文書化した情報
8. 運用 (D)
8.1 運用の計画及び管理
8.2 事業影響度分析及びリスクアセスメント
8.3 事業継続戦略
8.4 事業継続手順の確立及び導入
8.5 演習及び試験の実施
9. パフォーマンス評価 (C)
9.1 監視、測定、分析及び評価
9.2 内部監査
9.3 マネジメントレビュー
10. 改善 (A)
10.1 不適合及び是正措置
10.2 継続的改善